雄武町、興部町は北海道北東部に位置するオホーツク海沿岸の町です。北東側一帯はオホーツク海に面し、東部から南部は紋別市・西興部村に接しています。また北西は枝幸町に隣接しています。鮮やかなコバルトブルーのオホーツク海に臨む海岸線が美しく、海岸から南西に伸びる大地には緑輝く牧草地が一面に広がり、その背後には原生林が残る秘境ピヤシリ山をはじめとする山系が連なっています。これらの自然は四季折々に様々な表情を見せ、特に1月下旬から3月にかけては流氷が接岸し、海岸線一帯が白い大地へと変化する光景は、オホーツクの厳しさとロマンを感じさせます。この大自然の中で、大規模な酪農業、水産資源の豊富な漁業、豊かな森林を活かした林業が発展した町です。
雄武の語源は、アイヌ語の「オムイ」(河口が塞がる)に由来します。雄武川の河口は、嵐の時には、川から流れ出る水よりも、海から打ち寄せる波のほうが強く、河口が塞がってしまうため、このような名称がついたと言われています。
興部の語源は、アイヌ語「オウコッペ」より転訛したもので「川尻の合流しているところ」の意であり、当時、興部川、藻興部川が合流し、オホーツク海に注いでいたところから、このように呼んだものです。